副業・禁止関連記事
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様々なメリットが挙げられる副業ですが、世の中にはまだまだ正社員の副業を禁止している企業があります。
一体なぜ企業はまだ副業を禁止しているのでしょうか?
それらの企業の副業を禁止する理由は大きく分けて、6つのカテゴリーがあります。
- 労働問題的な理由
- 情報セキュリティ観点の理由
- 人材流出的な理由
- 風評被害的な理由
- 社員の管理・教育的な理由
- 企業の勝手な理由
その多くは、企業側のリスクであることがわかります。一つ一つご紹介していきましょう。
正社員副業禁止の労働問題的な理由
副業は基本的に所属する企業外の労働になるので、労働問題は常についてまわります。
その中でも下記の3つは特に副業を導入する上での労働問題として話にあがります。
- 長時間労働・過重労働を助長
- 労働時間の把握が難しい
- 労働災害時の管理
正社員副業禁止の理由1:社員の長時間労働・過重労働を助長する
多くの企業が懸念する副業のリスクは、副業をしている社員が長時間労働や過重労働を助長してしまうことです。
本業に手を抜かず、副業をしようと思えば、余暇時間などを圧迫する可能性があります。
それが長時間労働や、睡眠時間の減少などに影響すると考える企業が多いです。
副業をする上での時間管理は、大切なスキルの一つなので、必ず身につけてから副業をしましょう。
正社員副業禁止の理由2:労働時間の把握が難しい
また、副業を労働時間と把握する企業にとっては、社員の総合的な労働時間が把握できないという懸念もあります。
特に最近ニュースで重労働や過重労働によるメンタルヘルスへの被害などが騒がれているので、かなり神経質になっている企業も多いようです。
副業を導入している企業の中には、副業申請時に大まかな副業での労働時間を報告させる企業があります。
正社員副業禁止の理由3:労働災害があった場合の本業との区別
また企業としては、社員にもしもの場合があった場合の責任問題もあります。
例えば、本業中の事故などは労災に入りますが、副業中ははいりません。それでは本業と副業を同時にやっていた場合はどちらになるのでしょうか?
企業が副業を禁止する理由にはそういった労働災害関係の曖昧さを理由にする企業もあります。
正社員副業禁止の情報セキュリティの理由
企業が副業を禁止する大きな理由の一つにセキュリティの観点があります。特にセキュリティ観点の理由は銀行や金融業界でよく見られます。
大きく分けて下記2つの直接的・間接的な理由があげられます。
- 情報漏えいリスク
- ライバル会社への利益相反
正社員副業禁止の理由4:情報漏えいのリスク
情報漏えいは副業を禁止する企業が多くあげる理由の一つです。
中には会社のパソコンや、メールアドレス、PCなどで副業をする人もいたりするので、それらの管理をするコストも考えると、企業が禁止する理由もわかります。
正社員副業禁止の理由5:競業・ライバル会社への利益
直接的な情報漏えいではなくとも、社員が同じような業界や職種で今までの経験とスキルを使って副業を行うのは、競業やライバル会社への利益になってしまうリスクがあります。
企業によっては、同業界や競業での副業を禁止している企業が多いです。
正社員副業禁止の人材流出的な理由
副業を禁止する理由の一つに、人材流出があげられます。
特に人が資産のサービス業や、コンサルティング業界に多く見れる現象です。
正社員副業禁止の理由6:人材・ノウハウの流出
せっかく獲得した社員が副業をすることで他の会社に移ってしまう、または自分で独立してしまうことでの人材・顧客流出を懸念する企業も多いです。
しかし、今は副業をできる企業を探している人もいるので、副業を禁止することで逆に人材流出になってしまっている場合もあります。
正社員副業禁止の風評被害的な理由
企業の中には、社員が副業を解禁している、という事実を嫌い副業禁止している場合もあります。
正社員副業禁止の理由7:風評被害、業績不安と見られる
「あの企業の社員はみんな副業やってる」「業績がよくなく給与が悪いのでないのか?」「会社に魅力がないのではないのか?」などの憶測を嫌い、副業を禁止している企業もあります。
会社名がある程度社会に認知されており、ニュースに載ってしまうような企業はそのような行動に慎重になる傾向があります。
正社員副業禁止の社員の管理・教育的な理由
上記の理由は多くが企業の人事担当や、マネージメント層の理由が多いですが、現場や直属の上司からは下記のような副業を禁止する理由があります。
- 本業パフォーマンスへの影響
- 新人などへのトレーニング必要
正社員副業禁止の理由8:本業パフォーマンスへの影響
副業をすることで、時間や労力が圧迫され、本業へ影響が出ることが様々な企業で懸念されています。
企業の中には、副業申請時に「本業に影響出た場合は即刻禁止」という条件を持つところもあります。
本業に影響が出てしまっては、本末転倒なので、本業をきちんとした上で副業をしましょう。
正社員副業禁止の理由9:新人などへトレーニング必要
また、多くの企業が新入社員や、入社数年未満の社員には副業を禁止しています。
まだ、企業内で本業を学んでいる段階で副業をすることで、本業の成長速度に影響が出ることを懸念してるのでしょう。
個人的な経験からも、ある程度企業内の仕事になれてから副業に取り組んだほうが、どちらもうまくいく可能性があります。
正社員副業禁止の企業側の勝手な理由
最後に、企業側の一方的な理由で副業を禁止している企業もあります。
表向きは発表していませんが、上記の理由はあくまでの社外的な言い訳で、実は多くの企業が下記の3つの理由で副業を禁止しているのではないでしょうか?
- 副業導入が面倒くさい
- 副業する時間あったら本業やれ
- 稼いでる社員への嫉妬
正社員副業禁止の理由10:経営者・人事担当が面倒くさい
副業を解禁するには企業側も準備が必要です。上記の労働基準的なルールの徹底、管理、広報などなど。
実はこれらの作業が単に面倒くさくて、副業を禁止している企業も多いのではないでしょうか?
最近は、企業向けの副業導入コンサルティングサービスなども出てきており、徐々に少なくなってくと思われます。
正社員副業禁止の理由11:副業する時間あったら本業やれ
伝統的な企業の中では、「企業に就職したら人生を捧げよ!」「副業なんて言語道断!」「そんな時間あったら本業に徹しろ!」と考えている企業も多いです。
こうった精神論的な副業禁止理由はいまだに多くみられますが、時間と共に徐々に少なくなってくきています。
正社員副業禁止の理由12:いっぱい稼いでる社員が悔しい!
意外かもしれませんが、「上司の嫉妬で禁止になった」「副業で有名になったら企業に禁止された」などの理由もよく聞きます。
それは単に、上司は企業側の副業で成功している社員へ対する嫉妬であり、まったくロジカルでない理由の一つです。
冗談のような話かもしれませんが、意外によく聞く話です。
正社員副業禁止の理由まとめ
以上副業を禁止しる理由のご紹介でした。
大きく分けて6つのカテゴリに別れます。
- 労働問題的な理由
- 情報セキュリティ観点の理由
- 人材流出的な理由
- 風評被害的な理由
- 社員の管理・教育的な理由
- 企業の勝手な理由
企業としての、リスクを懸念した理由もあれば、実は社員の為を思った理由もあります。
さらに嫉妬や面倒くさいなど、完全に企業側の理由もあることがわかります。
もし今の企業が副業を禁止しているのならば、どんな理由で禁止しているか特定し、そこから交渉していくのが良いでしょう。
私が採用コンサルト時代に企業に副業禁止を聞いて、もらった回答も下記記事にまとめています。
正社員の副業が禁止されている本当の理由12選|なぜ副業はダメなのか?
提供元: 副業情報ブログ
正社員の副業が禁止されている本当の理由12選|なぜ副業はダメなのか?